チビスラのにちじょー

年に一度、クリスマス前に更新される謎のブログ

完全食COMPを食べてみた話

はじめに

こちらの記事は東京高専プロコンゼミ② Advent Calendar 2019 20日目の記事になります。

adventar.org

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いんとろだくしょん

突然ですが、皆さんは完全食(完全栄養食)なる食物をご存じでしょうか。ざっくり説明すると、人間が毎日それだけを摂取し続けたとしても理論上生き延びることが可能な栄養素を配合した食事のことで、SFや未来モノではおなじみのアレです。私は完全食をずっと架空の食べ物だとばかり思っていたのですが、どうやら実在するらしいということを1か月程前に知りました。技術の進歩って凄いですね。

私は昔から宇宙食やインスタント食品にロマンを感じまくりながら生きてきた人間なので、完全食にもロマンを感じずにはいられません。ちっちゃな小袋に入ったよくわからん物体(偏見)を適当に口に放り込むだけで食事になるんですよ。まさに科学技術の結晶って感じがしますよね。そんなロマンの塊たる完全食、人生に一度は食べてみねばと半ば深夜テンションで完全食を購入してみたので、レビューと言う程でもありませんが食リポして行こうと思います。

完全食COMPを購入してみた

完全食は国内外問わず数多くのメーカーから販売されているようですが、今回私はCOMPという日本の企業が発売している完全食を購入しました。

www.comp.jp

ちなみに数ある完全食の中からCOMPを選んだ理由は、「日本の企業が作ってるんだし日本人の舌にもきっと合うやろ!」という安直な発想からです。実際これはそこまで的外れな考えでは無かったらしく、COMPは他の完全食と比較して美味しいという声は結構あるようです。

着弾

注文から約一週間後、無事完全食が我が家に届きました。

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 オタクに嬉しいステッカー付きです。後で自分のノートPCに貼ることにしましょう。

そういえば書き忘れていましたが、COMPには水に溶かして飲むパウダータイプ、そのまま食べられるグミタイプ、紙パックに入ったドリンクタイプの3種類のバリエーションがあり、今回はパウダータイプを12袋とグミタイプを10袋購入しました。合計で1万円とちょっとくらいです。パウダー12袋とグミ10袋で同じ値段(5000円)だったのでパウダーの方が少しコスパ高めですね。

いざ実食

それでは早速食べていきましょう。COMPは2袋で1食分のカロリーが取れるとのことなので、パウダーとグミをそれぞれ1つずつ頂いてみることにします。

COMP POWDER

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シンプルなデザインでシャレオツですね。そして、

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中身をシェイカーにブチまけます。シェイカーには家にあったプロテイン(SAVAS)のシェイカーがサイズ的に丁度良かったのでそれを使いました。これに水330ml(公式サイトによると1袋につき200mlが適量らしいですが、それだと若干粉っぽいとのレビューを目にしていたので少し多めにしてみました)を加え、シャカシャカ振ります。

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完成です。これで食事の準備は整いました。ここまででおよそ1分半といった所でしょうか。早い!

ちなみに画面の左上に映り込んでいる赤黒の物体は北海道のCandy Laboで売っていたキャンディです。とても美味しいので北海道に行く用事のある方はぜひ食べてみてください。

閑話休題。それでは人生初の完全食、早速食べて(飲んで?)いきましょう。

ゴクゴク...

 

 

結構いける。というか普通に美味いぞコレ!味はきなこ風味の豆乳のようで、個人的にはかなり飲みやすいと感じました。もっとケミカル色強めなスムージー版魔剤みたいな味を想像していたので、これは良い意味で期待を裏切られましたね。私個人の感想としては、これなら毎日飲んでも苦にはならなそうです。

 実際、自分は一口で一気に飲み干してしまいました。それだけ美味しいんですよマジで。まあ、私は昼食代をケチってほぼ毎日カップラーメンを食べているような人間(いわゆる"購買勢")なので、そもそも味覚がバグっている可能性もありますが。 

ちなみに、COMP POWDERは水だけではなくコーヒーやカルピス、コーンスープなど割と色々な物に溶かして飲むことが可能です。私も後日インスタントコーヒーに混ぜて飲んでみましたが、コーヒー牛乳のような味でかなり美味しかったです。毎日食べる事を想定する上でネックとなるのはやはり味に飽きが来てしまうことですが、これなら毎日味を変えながら飽きずに続けられそうですね。

COMP GUMI

f:id:MiniSlime:20191222210625j:plainパウダーを美味しく頂いた所で次はグミタイプを食べていきましょう。実はこちらのCOMP GUMI、あのUHA味覚糖と共同開発して誕生した製品だそうです。筆者は以前味覚糖から出ているグミサプリ*1を食べていた時期があり、それがかなり美味だったのでなんとなくそれに近い味がするのかなー、と予想していました。なので、食前の期待値は結構高かったりします。

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袋を開けると中身はこんな感じです。画像では伝わらないと思いますが、フルーティーな香りがめっちゃします。あと量が多い!これはグミ好きには堪りませんね。

グミ1粒のサイズは大体サワーズグミを2枚重ねた位の大きさです。一般的なグミと比べてもかなり大きめの部類に入ると思います。栄養の塊とも言える完全食ですが、それでも必須栄養素を完全に補うためにはこれほどの量が必要という事なのでしょう。

前置きはここまでにして、いざ実食。

モグモグ...

 

美味い!この一言に尽きます。フルーツ&ヨーグルトの優しい甘みがクセになる味わいで、つい何個も口にポイポイ投げ入れてしまいます。てか普通のグミとして売ってても違和感がないレベルに完成度が高い。味覚糖さんの企業努力の賜物ですね。

食感は上で挙げたサワーズグミとほぼ同じで、ハードな歯ごたえです。ですが、食べていて歯が疲れる程の硬さでも無く、程よい硬さだと思います。

ただ、当たり前と言えば当たり前ですが量が多いので食べるのに時間がそれなりに掛かりますね。大体10分ぐらいで食べ終わりました。とは言ったものの、正直十数秒ちょっとで飲み干すことができるパウダーが異常なだけで普通の食事に比べればかなり短い方だとは思います。

完食

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無事完食。こうして袋を並べてみて初めて気付いたんですが、パウダーとグミで後ろの成分表示のフォーマットが違うんですね。恐らく製造場所の違いでしょう。(グミは味覚糖の工場、パウダーはCOMPの自社工場?)

最終的に、食べるのに要した時間はおよそ15分程度でした。今回は記事に使用する写真を撮影するためにちょくちょくスマホに持ち替えていたので、普段使いする上ではもう少し短縮できそうです。

食事時間が15分と聞くと「別に普通の食事でも食べるのが早い人ならそれくらいじゃね?」と思う方がいるかもしれませんが、完全食の凄いところは調理、片付けの時間が限りなくゼロに近いこと。普通、料理を一から自炊するとなれば30分~1時間は掛かりますし、簡易食の王様カップラーメンですら蓋を開け、種類によっては小袋を取り出してからお湯を入れて3分も待つ必要があります。それが完全食の場合、袋を取って、水と混ぜてシェイカーで振るだけとほぼノータイムで調理*2が完了しますし、なんならグミの場合は袋を開けるだけです。1秒で終わります。また、食べ終わった後の後片付けも袋をプラスチックごみにポイするだけで終わります。めっちゃ楽です。強いて言えばシェイカーを洗う必要がありますが、それでも通常の食事よりもはるかに楽であることは自明でしょう。

そして、完全食を食リポする上で一番気になるポイントと言えば「本当に1食分の栄養が摂れているのか」ですが、体感的な満腹度はかなり高いです。今回私は夕飯としてパウダーとグミを1袋ずつ食べた訳ですが、翌日の朝になってもいつも以上に空腹を感じる、といった事はありませんでした。

総評

さて、ここまで完全食をダラダラと食してきた訳ですが、総評に入ろうと思います。

結論から言うと、めっちゃオススメです。完全なロマンで購入した完全食でしたが、実際に食べてみると時短に役立つ、片付けの必要が無いなどの実用的な側面も持ち合わせていることが分かり、高専生のような常に時間に追われている人種にとってはマストアイテムに成り得る存在なのではないかと思いました。特にCOMP GUMIは少々量が多い点を除けば只のグミと何ら変わらないので、パソコンを操作しながらグミをつまむことだって出来ちゃいます。つまり実質食事の時間を丸ごと削減できる訳ですね。

そんな完全無欠に見える完全食COMPですが、欠点が無い訳ではありません。それは値段です。冒頭でも述べた通り、今回私はパウダー12袋、グミ10袋の合計22袋11食分を1万円で購入したのですが、計算すると1食当たりの値段は1000円弱。ファミレスに行けばそれなりに良いステーキが食べられちゃう値段です。

まあ、私は上でも述べたようにロマンを求めて完全食を買った人間ですので、夢を買ったと思えば安いもんです。実際私はとても満足してます。悔いは有りません。

まとめ

完全食はいいぞ!

余談

上では完全食を「時短できるけど値が張るロマンの食事」のように扱っていましたが、実際の所完全食を日常的に摂取している方はネット上でも一定数見かけます(そもそも、そういう方々がいるからこそ完全食業界が成り立っている訳ですし)。

というのも、調べてみた所今回購入したCOMPは完全食の中でも高級完全食*3とでも呼ぶべきようなブツだったらしく、一般的な完全食の1食当たりの相場は400円前後らしいです(当社調べ)。その代わりCOMPより味は落ちるとか落ちないとか。これに関しては私が他の完全食を食べた訳ではないので断言はできませんが。

jp.huel.com

例えば、こちらのHuelという完全食は1食なんと190円という驚異のコスパを誇る製品で、日本でも愛飲者が多いそうな。ちなみにイギリス製です。多分そういう事なんだと思います。

でもやっぱり200円弱で飯が食えて時短もできるのは強すぎない...?もしかしたら、近いうちにHuelも買って記事にするかもしれません。来年のアドベントカレンダーのネタにもなるしね(何か月後の話だ)。

そんな訳で、ここまで長々とお付き合い頂きありがとうございました。完全食、皆様も一度試してみては如何でしょうか。

*1:16歳の筆者が何故そんなものを食べていたのかは永遠の謎です。

*2:果たしてこれを調理と呼んでいいのかは分かりませんが、ここでは調理と言うことにさせてください。

*3:今私が勝手に考えました